2016年04月26日

情報交換会の告知です:第2回 ACID カンファレンス in Kobe

情報交換会の告知です。カンファレンスと銘打ってますが、呑み会です(^^。

第2回 ACID カンファレンス in Kobe

日時 :平成28年6月9日(木曜) 時間未定(18:30前後)
   (日本化学療法学会(神戸)の初日)
場所 :神戸三ノ宮付近
会費 :5000円前後

参加希望の方は、5/27までに私まで連絡ください(BMs-PodのHPや同意画面にメールアドレス記載あり)。
ただし、参加人数が多くなりすぎた場合は、先着順とさせていただきますので、予めご了承ください。




ACID とは"Antimicrobial stewardship Committee of Infectious Diseases control pharmacist" の略で、抗菌薬ラブな薬剤師の非公式の交流の場です。平成27年の化学療法学会(新宿)の時にベースが出来て、第1回を平成27年11月の医療薬学会のときに開催しました。30名近い参加者がありました。今回、この30名を超える勢いが得られればと思います。

現在、多施設共同研究の計画もあり、今後活発な活動につなげていこうとしています。もちろん情報交換会の参加だけでも結構です。

どうぞよろしくお願いいたします。
posted by だっちょ at 14:20| Comment(2) | 感染症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月22日

抗菌薬の臨床薬理の概念を臨床現場で応用するのは薬剤師

我が家は昨日やっと水が出ました。しかしやや泥を含んでいますので、ちょっとした洗い物にしか使えません。一歩ずつ進んでいます。今日は晴れです。



とはいえ、現況ばっかり報告してもつまらないので、ここで一つ学術的な内容を挙げておく。



薬剤師は医師とは違う視点で抗菌薬治療に貢献できるように、臨床薬理的な視点を持つとべきである。エビデンスが足りないことは、使えないことと同義ではない。エビデンスをうまく構築できていないだけである。

例えば、fosfomycinの話をしてみる。
fosfomycinはもっとしっかりと使用の可能性を検討するべき抗菌薬の一つであると思う。

pharmacocynamics(PD)のところをちょっと確認してみる。やや濃度依存性があるものの、ほぼ時間依存性と言っていいだろう。ややβラクタムよりも殺菌力は小さめに見えるが。
 JAC 2015; 70: 3042-3050

耐性機序として、菌体内への移行を担うプロテインをコードしている遺伝子glpT, uhpTの変異。
プラスミドに乗っているfosA fosA3 fosC2 によるfosfomycinへのグルタチオン修飾などが指摘されている。
 PloS One 2015; 10: e0135269.

ただ、MICのブレイクポイントが64mg/Lとなっていることに要注意である。国内添付文書用量4g/dayでは、トラフ値で10μg/mLにも満たない。




これまで国内であまり信用されていないのは、これらをしっかり考慮した投与がなされていないために効果をしっかりと得られていないからじゃないかと。

MICを見つつ、シミュレーションを行いつつの投与は必ずメリットあると思う。薬剤師ってこれまでこういう臨床薬理をきちっと考えてこなかったのは事実だと思う。臨床薬理は臨床試験の段階では当然考えられている。当たり前である。が、実際に臨床に出てきた場合にPDの情報が異なることもよくある。fosfomycinの例ならば、臨床試験であつかった菌のPDと臨床に出てきた後のPDの差があるということである。今、基本的にはCLSI基準のMICブレイクポイントで64 mg/L以下で、”感受性”とでたならば、それならばとりあえず使ってみるか、となるが、その内実がわからんようでは、投与量調整ができなかったりする。MICをしっかり理解して、濃度依存性や時間依存性などを判断して、投与設計さえできればいいわけである。これが臨床薬理なのである。



この辺は、臨床医にしろ薬剤師にしろ、あまり得意とするところではないと思う。実際のところ、臨床薬理学研究室って割とコアな印象を持たれており、医薬品開発で力を発揮しているものでしょ、というように感じている人も多いのではないだろうか。

例えば抗菌薬一つとっても、抗菌薬の投与法はどのガイドラインにはどう書いてあって、どのスタディではこういう結果がでている、という事実をかき集めて投与決定する、というスタンスがある。薬剤師もよくやっており、良いアプローチなのではあるが、それは臨床医の抗菌薬投与決定アプローチと同じなのである。そうなると、fosfomycinはエビデンスがなくて使いづらい、などになってしまう。

しかし、薬剤師はまた違う目線を持つことが出来る。臨床薬理は薬物動態と薬力学の概念療法を含んでおり、薬物動態に強い薬剤師は、理解はきっと早いはずである。

薬剤師として、医師と違う目線で抗菌薬の投与方法の検討を行う手法として、臨床薬理の観点を持つとより建設的な意見交換が出来るはずである。エビデンスが足りないことは、使えないことと同義ではない。エビデンスをうまく構築できていないだけである。逆に、有意な大規模臨床試験の結果が出たとしても、そこに理屈が伴ってなければ、p<0.05で有意差があったとしても、その5%に入っただけじゃないの?という疑念が常に付きまとうのである。

なぜこんな話をするのか。型通りの抗菌薬治療に限界があることは多くの臨床医、薬剤師が感じていることだろう。型通りというのは、教科書的、ガイドライン的、ということである。では型通りじゃないことを実施しようとすると、そこに理屈が伴ってなければ患者の害にしかならないし、応用性もない。その理屈を支えるものが臨床薬理である。副作用の問題で重要な薬が使えない場合、型通りの治療では代替薬がない場合、あなたならどうしますか? 小さな報告を見つけて応用しますか?それはそれでよいが、そこに臨床薬理的な考察を踏まえてやるべきである。海外の報告が必ずしも正しいとは限らない。具体例を挙げればdisることにしかならないが、例えばかの有名なJ.A.Rの報告するPPKの報告は、適切でないものが多いと判断している。

んで、この臨床薬理を活用するために必要な概念が、pharmacometricsである。




うーん、言いたいことが山ほどありすぎて、まとまりませんなぁ(笑
posted by だっちょ at 08:27| Comment(0) | pharmacometrics | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月20日

心配をおかけしておりますが

地震から6日目の朝を迎えました。未だ断水は続いていますが、私は家に住むことが出来ています。電気も来ています。依然の職場などからの支援もあり、飲用水は何とかあります。生活用水も、車で汲みに行くことが出来ます。ライフラインは何とかなっているのです。食糧も大分お店に並ぶようになりました。したがって、私、家族は何とかなっているのです。
これまで支援をいただいた方々、お見舞いのメールいただいた方々、ご心配をおかけした方々等々、厚く御礼申し上げます。

しかし、これは自宅に住むことが出来る熊本市内の話です。水問題以外の大きな問題は二つあります。

一つ目は、本当に今困っている方々は、益城、阿蘇を中心に、自宅に住めない方々、並びに体力の落ちた方々(患者含む)ということです。依然として食糧をはじめとした支援を必要としています。もしも支援をしてくださるのであれば、そのような方々へ是非ともお願いいたします。

2つ目は、情報統制です。支援に偏りがあるという事実に対して、今はfacebookなどでの情報が頼りなのですが、そこにデマが入り込んでいるので、何が本当かわかりません。どなたか、良い方法をご考案の方は、是非ともお寄せください。facebookなどでの情報を見るときは、かならず情報源を確認し、もっともらしいかどうかを確認するようにしてください。そして(私自身も反省ですが)、シェアする際は、より慎重になってください。特に、危険をあおるようななデマ(原発事故や第3の地震など)にご注意ください!!!

毎日震度5以上があるという事態は極めて異常です。しかし、落ち着いて行動、協力していきましょう。
posted by だっちょ at 08:20| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月15日

皆様

こんな形でブログを更新することになるとは思いませんでしたが、昨日(4/14)の地震につきまして、私を含め、家族、薬剤部スタッフ等々に健康被害はございません。ご心配をおかけいたしました。

熊本の中でも特に益城町という地区が被害が甚大です。益城町は熊本市の隣町でもありますので、大変にご心配をおかけしておりますが、建物の倒壊などは、熊本市内は大きな報告はない様です。

私の家は比較的益城寄りにあります。家の中でタンス等が倒れたりなどはございましたが、ものが壊れるような被害がなかったことは、不幸中の幸いととらえています。

今後も、引き続き2次災害に備えてまいりたいと思います。

また、皆様から暖かい励ましのメール、LINE、facebookコメント等いただき、この場を借りて心より感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございます。
posted by だっちょ at 13:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする