2015年11月26日

医療薬学2015お疲れ様でした。

今年の医療薬学会は楽しかった。何が楽しかったって情報交換会。

先日告知しておいたACID-BMS joint partyには1次会総勢26名の先生方にお集まりいただいた。
全ての人間が熱いマインドを持っていると”確定”している会は他にないのではないだろうか。中華料理で円卓テーブルが3つ(8-9名)座った形で、当初は席クジを準備して座ってもらったわけだが、既に乾杯前に名刺交換があちこちで始まっていた。19時30分から始まった会はあっという間に22時30分を迎えた。
2次会はさらに3人の先生が合流して(入れ替えもあり)11名で11時から午前1時半まで。一つの部屋を占拠して熱い情報交換は熱を冷ますことなく続いた。
次のこのパーティは6月化学療法学会(6/9-6/11 in 神戸)の予定ですが、次もさらに人数が増える可能性もあり、人数をやや制限することも一応考えています、が、できれば大勢で飲みたいですね。

さて、飲み会の話(とても大事だが)はこのくらいにしておいて、学会をややレビューすると、参加者がすごく多くなっている。1万人を超えたそうな。このクラスになるともはやパシフィコクラスでないと開催できない。ま、それでいいのである。地方都市でやってしまっては宿泊施設もないし困る一方だし、部屋が狭いと自分の参加したいシンポジウムに全くは入れない。これは参加者を考えていないも同然である。

どんな講演会やシンポジウムもそうだが、やっているほうの自己満足に陥っては”全く”意味がない。聴衆をいかに惹きこむか、それを念頭に置かなければいけない。自分もその重要なことを改めて勉強している。そういうわけで私の最近の講演会やシンポジウムへの参加の主旨は、もちろん最近の知見を入手することもそうだが、演者がどのような手法で聴衆を惹きこむかを勉強させてもらうことだ。ぜひそういう視点をみんなももってもらいたいし、こうすると、”今回の聴衆を考えた場合にこれは必ず言っておかなければならないでしょ”という点が見えてくる。それを質問すればよいわけだ。
初日の午前のシンポジウムではそういう観点から質問をしたのである。そこにいた先生がいれば、納得していただける質問であったと思う。一般演題の場合はまた別であるが。


それと、学会参加の意義の大部分は情報交換会である。これが5割を占めると言っても過言ではない。つまり学会参加して情報交換しないのは学会参加の意義を大きく損なう。よく冗談のように言うが、これが真理である。次点に自己のデータの発表することでプレゼンテーション能力を養うこと、そして次点に上記質問である。
シンポジウムや一般演題での質問の意義を勘違いしている方が実に多い。単に自分が知りたいことを質問するのではない。自分がいることを世間一般にアピールすることである。とくに一般演題での質問を一つのセッションで3回もすれば、座長に認識してもらえるだろう。その後の情報交換会などでさらにリマインドすれば、さらに次につなげることが出来る。自分自身で学術研究の輪を広げるためにはこのような努力が必須なのである。学会に参加しなければ、この機会を失う。なぜ学会に参加するのか。自己のデータがないから参加しないというのは学術研究は自己満足ですよと言っているのと同義である。

と、いろいろ辛口なコメントを久しぶりに書いて見ました。批判的なコメントお待ちしております。
posted by だっちょ at 05:55| Comment(3) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月11日

NOACの講演会

昨日、感染とは全く違うがメーカー主催のNOACの講演会で30分ほど話してきた。以前は循内で仕事していたが最近はほとんどそれもない。そんなオレが何を話せるかなとも思ったが、調べるほどに、いろいろ面白い知見があるんだなぁと思った。

NOACの投与に対する最大の障壁は、コンプライアンスが守れないことである。そこには、自覚症状が全くないままに、しかもモニタリングするツールがないことによる。セル○ックスのような胃薬でさえ、症状の改善や場合によっては内視鏡で病変を確認することでモニタリングすることが出来るのに、NOACはそれがない。モニタリングする必要がないというのは結構だが、そもそもモニタリングできない薬剤はおそらくこれまでに皆無じゃないかな?軽微な副作用をとらえて大きな副作用を未然に防ぐようなことも出来ない。多少の出血はあるのが当たり前で、次に起こる副作用は脳出血のような重篤なものである。臨床効果の視点での安全域から副作用へのマージンが全くないのである。しかも種々の相互作用や腎機能によって投与量調節が求められてくる。こう考えると、NOACの恐ろしさが良くわかる。というわけで、血中濃度を評価する必要性は十分にある。

実はRE-LY試験のサブ解析でも、血中濃度評価の重要性が指摘されている。原文はフリーで読めるので一度見ておくと実にimpactableである。
Reilly et al. J Am Coll Cardiol. 2014; 63: 321-8

血中濃度評価方法が全くないわけではないが、臨床上汎用できるものがないと考えたほうがよい。LC-MS/MSで測定することはたやすいが、そんな機会が一般臨床施設にあるわけでもない。検査室レベルで行えるものとしては、dTT, ECTと呼ばれる検査法を抑えておくといいかもしれない。
J Thromb Haemost. 2013 Aug;11(8):1493-502. doi: 10.1111/jth.12308.
Performance of coagulation tests in patients on therapeutic doses of dabigatran: a cross-sectional pharmacodynamic study based on peak and trough plasma levels.
Hawes EM1, Deal AM, Funk-Adcock D, Gosselin R, Jeanneret C, Cook AM, Taylor JM, Whinna HC, Winkler AM, Moll S.
PMID: 23718677
でも簡単とはいえない。


などの話をしてきた。
たまにはこんな活動もしているという一例でした。
posted by だっちょ at 02:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月10日

秋はやっぱり集中的に忙しい

学会シーズンもさることながら、いろんな監視であったり院内講習であったり、そういう対応にせまられる。
12月頭までにあと4種類のスライドを完成させなければならん。今日はNOACの教育講演がある。系統的にまとめたのは久しぶりだ。
10月中旬にオランダ、11月初旬に東京行ってきたが、さらに11月下旬は医療薬(横浜)、12月初旬に感染研修会(神戸)、そして最近勝手に目標として定めた年内の論文投稿もある。査読も結構ある。でも何とかしよう。

こうなってくると日常業務を効率的にこなしていくかがポイントになる。求められることは重なっていくが、どうしても無理なものは無理であると、上手く断る技術も必要だ。
posted by だっちょ at 04:51| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月05日

第10回BMs-Pod懇話会開催のお知らせ

いかがお過ごしでしょうか。
なんだか飲み会の告知ばっかりでちゃんと情報発信しろよとお思いの方もいらっしゃるとは思いますが、告知です。

“ACID” - “BMS-POD” joint party 2015
Antimicrobial stewardship Committee of Infectious Diseases control pharmacist
Bayesian and Montecarlo Simulation - POD

日時 :平成27年11月21日(土曜)、19:30〜
場所 :聘珍樓(へいちんろう)横濱本店
     神奈川県横浜市中区山下町 149 中華街大通中央
     045 - 681 - 3001
会費 :6,000円(コース料理、飲み代含む)


第10回ということもあり、ジョイント企画しました。ACIDというのは感染ラブな若手から中堅薬剤師のホットな集まりです。
今19名の参加が確定していて、予約しているお店のキャパシティが31名が限度です。参加ご希望の方は11/11までに私の方へメールをお願いします。早いもの順です。


いやー、昨日の懇親会も楽しかったですよ(^^
posted by だっちょ at 08:21| Comment(2) | BMs-Pod | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする