2015年06月28日

ちょいと皆様にお尋ね

「バンコマイシンの血中濃度が低い・・・」 
こんな悩みのときにどうするか。特に小児で起こりやすい。
「先生、もう80mg/kg/day投与しているのにバンコマイシンのトラフ値が3しかありませんが…」
こんな光景を良く見るのである。


そういうときにどういう対応をとるのか。

1.80mg/kgを超えて投与する
2.テイコプラニンに変更する
3.リネゾリド 10mg/kg×3に変更する
4.ダプトマイシン 6mg/kgに変更する
5.ダプトマイシン 10mg/kgに変更する
6.その他

いかがでしょう。
posted by だっちょ at 16:25| Comment(2) | 感染症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月10日

論文紹介

私の知り合いが素晴らしい業績を発表したのでちょっと紹介

Int J Antimicrob Agents. 2015 Apr 30. pii: S0924-8579(15)00155-7. doi: 10.1016/j.ijantimicag.2015.03.010. [Epub ahead of print]
Changes in the pharmacokinetics of teicoplanin in patients with hyperglycaemic hypoalbuminaemia: Impact of albumin glycosylation on the binding of teicoplanin to albumin.
Enokiya T1, Muraki Y1, Iwamoto T1, Okuda M2.
PMID:25982916

テイコプラニンのローディングドーズ後の濃度は大きな変動があるために、そこの一つの原因として高血糖による糖化アルブミンへのタンパク結合率の影響を調べてみたという報告。後ろ向きに検討したところ、高血糖&低アルブミン患者では、ローディング後の濃度が実際に低値を示しており、分布容積が増大していた。そして前向きに糖化アルブミンとテイコプラニンの結合解離定数は相関していたとの報告である。

なるほど、視点がとても面白い。高血糖患者ではテイコプラニンは増量しなければならんようだな。





ちょっと気になる点を(あくまで批判的に見た場合の話)書いてみる。私自身はこの論文は賛成派なので、気を悪くしないでいただきたい。

クリアランスが変化しない理由が分からない。遊離体が増えればクリアランスは増えるはず。考察にいくつか書いてあるが、そもそもこの研究ではローディング後の血中濃度を用いたベイズ推定でPKを算出しているので、そこではクリアランスを予測する十分な情報がなかっただけと考えるべきであろう。長期的に見れば、維持投与量には影響しているのではないかと考える方が妥当だと考えられる。私はこの論文を読んだとき、維持量の増量まで必要であろうと考えた。ふつうこの手の報告は、分布容積を見れば十分だと思われるが、変なレフェリーにつかまったのかなと思うのは考えすぎか。

そして統計解析のところでbonferroniを用いているが、図1からはbonferroniで調整してP<0.05とあるが、ということは、もともとのpは0.017未満だったということであるが、図から受ける印象としては本当かなぁと思ってしまったww。おそらくは問題ないはずであるが、ダネットなどを使った方がすっきりしたんじゃないかと思う。
posted by だっちょ at 08:25| Comment(2) | ジャーナルクラブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月07日

TDM学会2015、化療学会2015とお疲れ様でした。

最近の学会活動では、これまで以上に刺激をいただけることが多い。大学に転職してから学術的なことについては准教授から厳しくも暖かい指導を受けることが出来るようになった。これはこれでとてもうれしいことである。ただ一方、大好きなTDMや感染症のコアな話になると、当院の中だけではやっぱり消化しきれない。それは欲張りすぎだと思うので、そういう話は学会ですると良いのである。

また、久しぶりに会う方や初対面の方からブログを見てますとか、応援のお言葉などを頂戴することがある。最近アップしていないことを申し訳なく思うのと同時に、また今後がんばんなきゃならんなと思う。

しかし2日連続で3時間しか寝てなかった(飲みすぎ)ので疲れた...また明日から日常をがんばりましょう。
posted by だっちょ at 18:52| Comment(5) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする